体験型レッスン Paint and sip(ペイントアンドシップ)、Craft and sipの新規事業アイディア

絵を描いたり、工作やものづくりをしたりするのは楽しいが、初心者では難しかったり、一人でやっても寂しいと感じるときもあるだろう。
そんなニーズに応えてブームになっているのがPaint and sip(ペイントアンドシップ)やCraft and sip(クラフトアンドシップ)と呼ばれる体験型レッスンだ。

そのスタイルの特徴としては大きく2つあり、

1.友人やグループでワイワイおしゃべりしたり、お酒や食事を楽しみながら行える
2.ステップ式で、あらかじめ決められた手順どおりに描けば・作れば、初心者でも1回2時間程度でお手本どおりに完成する

という点だ。

Paint and sipのほうは、アクリル絵の具などを使った絵画レッスンを行い、Craft and sipはハンドメイド・インテリア・ものづくりなどのレッスンを、グループでお酒を飲みながらステップ式で行うスタイルだ。

 

 

Painting with a twist
https://www.paintingwithatwist.com/
設立:2011年
拠点:アメリカ
フランチャイズ店舗数:300以上
勤務アーティスト数:1000名以上
イベント開催数:15,000回以上

Paint and sipのコンセプトを最初に始めたと言われている会社である。

絵画教室にワインを持ち込んだところ大好評だったため、専用のスタジオとして開業し、今ではフランチャイズとして300以上に店舗を拡大させている。

レッスンは事前予約制で、1回ごとに参加する形。スタジオ内にはBARカウンターなどもあり、お酒を注文することができる。

フランチャイズ店舗は、自分のビジネスを持ちたい、好きなアートで開業したいという個人が中心であり、アート・デザイン関連の職業についていた人や、脱サラ

した人、定年退職した夫婦などが加盟している。

加盟し、店舗を開業する際のコストは12万ドル~26万ドル(うち加盟金2万5000ドル)、年商40万ドル・利益1.8万ドル想定、ロイヤリティ売上の6%、広告費売上の2%。

 

yaymaker
https://www.yaymaker.com/

設立:2012年
拠点:アメリカ
従業員数:101-250人
資金調達:シリーズA 累計13百万ドル

ビデオ会議システムを使ったオンラインや、BAR/レストランを一時的に会場として利用したレッスンを開催している。

スタジオ型とは違い、レストランやBARを会場として借りたり、オンラインで開催するため、運営側のコスト負担は少ない。また、飲食店側もお店の宣伝・集客につながるメリットがある。

アクリル絵画のペイントに加えて、ワイングラスへのペイント、植物インテリア作り、看板ボード作り、料理やダンスなど、アートクラフトを中心にレッスンの内容は幅広い。

レッスンはライセンスを受けた認定講師が開催し、売上の30%を会社側、70%を講師が受け取れる。講師はアーティスト・画家が副収入を得る目的で参加したり、一般の人がレッスンに通って技術を学んで講師になるケースもある。フランチャイズのように規模を広げて運営する講師もおり、他の講師を採用して任せているケースもある。

 

Board & Brush
https://boardandbrush.com/

設立:2015年
フランチャイズ店舗数:200以上



専用スタジオで、看板作りのレッスンを開催している。

ワインを楽しみながら、トンカチや釘を打って看板を作り、色を塗るところまでDIYを楽しむレッスン。

さまざまな工具もスタジオ内には用意されており、手軽に初心者でも参加することができる。

女子会、会社のチームビルディングや懇親会、チャリティなどの目的で利用されている。

フランチャイズ店舗の開業コストは初期で6万ドル~9万ドル。ロイヤリティは売上の6%、広告料が売上の1%。

 

様々な楽しまれ方

女子会、友人との遊びに

 

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企業の懇親会・チームビルディングに

 

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デートで

 

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オンラインでの開催

 

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子供向け開催

 

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屋外での開催

 

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船でクルーズしながら

 

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ビジネス分析

ニーズ

モノより体験を重視する「コト消費」の流れが近年加速している。また、スマートフォンやSNSによる「デジタル疲れ」というキーワードも叫ばれるようになった。

そのような背景の中で、体験・リアルでの交流を提供するペイントアンドシップやクラフトアンドシップは、休日・余暇の過ごし方として一定のニーズがあると思われる。

クリエイティブな行為には脳をリフレッシュさせる効果があるため、海外では「第2のヨガ」と呼ばれており、ストレス解消の手段としてのニーズもあるだろう。

 

収益性

売上については、1人の体験価格が4,000円、1回のイベントで30人が集まるとすると12万円、月に100イベントを実施すれば月商1200万円、月に10,000イベントを実施すれば月商12億円だ。

Yaymaker社は推定で年商100億円以上という情報もあるため、上記のような計算が当てはまるだろう。

原価については講師の人件費がメインだが、イベントの人数が増えれば固定の人件費としての原価率は下がる。画材代もあるが、量が出るのであれば仕入れ値は安い。

設備投資については、店舗を設ける場合は初期投資額がそれなりにかかる。オンラインやレストランシェア型であればかからない。

以上を考えると、リスク少なく運営することも可能で、スケールを出すことも可能なビジネスと言える。

 

立ち上げ方と課題

このビジネスは私が実際に2018年に日本で立ち上げ、運営している。以下がそのときのステップである。

  1. 絵を教えられる講師を探す
  2. 飲食店の会場を探す
  3. 画材を購入する
  4. イベントサイトに掲載し、イベントを何回かやってみる
  5. 専用WEBサイトを作り、宣伝を開始
  6. 企業向けイベントを受けたり、コラボレーションしたり、フランチャイズの仕組みを始めたり。

やってみての課題としては、欧米のほうが「絵を描く」ことが趣味として身近であり、画材店も多かったりするのに対し、日本では漫画やイラストの人気は高いものの、絵画というものへのハードルがあることだった。

私自身は小さい頃から絵が好きだったのだが、思った以上に「絵が苦手だから」「下手なので参加したくない」という声が多かったのも意外だった。あくまでも勉強ではなく楽しむ場所としてのサービスなのだが、日本人は「空気を読む」「周りに合わせたい」という感覚が強い。

しかしながらユニークなサービスで、コト消費の時代の流れにも合っていることから、メディアに取り上げてもらえる機会も多く、タイムマシン経営のメリットを感じる結果となっている。

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